スポンサーサイト
アニー・リーボヴィッツ レンズの向こうの人生

ジョン・レノンの生前最後の写真を始め、彼女の写真を見たことないという人は
少ないと思うけど、私が初めて、これらの写真と彼女の名前、つまり存在が
イコールになったのは、10数年前に今はない新宿三越美術館で行われた
彼女の展示だった。
元々、私はその一瞬を切り取ったモノクロの写真に強く惹かれる。
被写体の持つパワー、それを伝えたかった写真家の意思、1枚の写真から
考えさせられることが多い。加えてセレブのポートレートにも強く惹かれる。
彼らは強い光を持った人たちだから、1枚の写真から様々なものが読み取れるし
知らない一面が見えることもある。ハーブ・リッツやブルース・ウエーバーなんかも
いいけど、彼女の写真はさらに芸術性と独自の個性を強く感じて
美術館の中でものすごいパワーを感じて、立ち去ることができなかったことを
強く覚えてる。
それから彼女の写真はさらに芸術性を高め、見るたびに刺激と感動を
与えてくれるけれど、展示は私が知る限りでは行われなくて、なぜなんだろうと
よく思っていた。そうしたら、こんな映画となって、彼女のことを知ることが
できたのだった。
彼女が写真を学んていく過程でロバート・フランクやアンリ・カルティエ=ブレッソンに
影響を受けたというのは、結構驚いた。今の写真とは正反対の感じもするからだ。
でも被写体の最も今いい瞬間を捉えているところは、同じ。大きくうなづきもした。
ローリングストーンの創刊当時の話から、彼女がロックミュージシャンから
セレブリティに被写体を変えていくまでの話が興味深かった。
やっぱりドラッグ中毒というのは、この当時は当たり前だったんだなとか。
私はスーザン・ソンタクのことは全然知らなかったので、このすばらしい
才能のぶつかりあいがよくわかってないのだけど、彼女が人を愛したり
子供を産んだり、自分の人生も大事にしていることは良く伝わってきた。
彼女が今、VOGUEでやってるおとぎ話をモチーフとした写真は楽しみに
してるので、そこの撮影風景が出てきたのは、おもしろかった。
写真を撮影している現場の彼女が一番きれい。
被写体もよいけど、頑張ってる人の姿を見るのは気持ちいいもの。
しかしまた展示、やってくれないだろうか。

