★.。.:*これでいいのかっ!三十路半ばでサブカル道★.。.:*

≫2009年11月

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母なる証明

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今年は、我ながら韓国映画に力を入れている。
でもこれは相当に楽しみにしていた1本。なにせポン・ジュノ監督。
去年のオムニバス映画の「Tokyo!」はかなり退屈で寝てしまった
んだけど・・・・。私が今でも相当高い評価をしている「殺人の
追憶」にテイストが似ている。
ただあの映画も見終わった瞬間、うーん、こんなもんかと、当時は
思ったんだけど、じわじわと頭の中を侵食し、5年以上たつけど、
まだいろんなシーンが頭の中に残っている。

で、この映画。まさにこんな感じだ。ぽかーんとしたまま終わって
そしてなんとなくこの映画に支配されている。
しかし、すじに触れることなく、この映画の感想を書くのは難しい。

私は母親になったこともないから、この主人公の気持ちや行動は
理解に苦しむことも多い。また韓国は家族愛が強く、情に厚い人柄。
母親の子供への愛情と執着は日本人の我々では理解できない
のかもしれない。

でも特にこの母親は、やや愚かな母親だろう。父親の存在には
全く言及がないが、親が自分だけであること、子供に知的障害が
あること、これらの現実が彼女を心中未遂まで追い込んだり、
子供の独立心を育成させない。

彼女がただ子供に「バカ」という言葉に怒りをもつことだけ
覚えさせ、その後に何をしたらいいか、どうすればいいのかを
一緒に考えなかったことが、最悪の結果をもたらした。

それでも彼女は自分の過ちに気づかない。そして最後に
本当は自分の知らない真実がわかる。自分の主観、見方でしか
見ていなかった子供の姿はそれはひとつの側面であるしか
ないこと。彼女はもうああするしかない。それがラストシーン
かな。

とはいえ、様々な解釈ができる終わり方だと思う。

ウォン・ビンは一生懸命やっておりました。
彼は拘置所のあるシーンとラストシーン、よかった
です。お母さん役がうまいのはもちろんのこと。
でも一番印象に残ったのは、友人役のチン・グだ。
彼の真意は本当にわからない。
ちょっと前にキネマ旬報を立ち読みしたけど、彼自身も
キャラの本当の姿がわからないらしく、演技に相当迷いが
あったらしい。私も彼の行動ではいくつか、いまだによく
わからない。でも人間って案外こんなもんなのかも。
親友でも案外平気で裏切ったり、また仲良くなったり。
このキャラだけでも、1本話が作れそうだ。
被害者の女の子もよかった。

そして韓国のこれ、どこでロケしたんだろう?
暗くて怖い街だった。起伏も激しいし。ソウルでも
結構暗いと思うからな。
母親が夜の雨の中、高台から街を見わたすところは
必見だ。あの明かりの中に、犯人は息をひそめている。
恐ろしくて美しい場面だ。

本当、なんかまだ頭にひっかかる。
でも何度見ても、わからないことは残りそう。
殺人場面や障害者、売春、などデリケートなことも
多いけど、人間の根っこにある欲、悪、そして善について
新たに考えさせられる。
私たちが目をそむけがちなことを突きつけ、考える
ことを要求してくる、この映画、やっぱ監督はすごい。
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ブラック会社に勤めてるんだが、もう俺は限界かもしれない

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友達に誘われて、試写会にて鑑賞。
毎日仕事で疲れてるんで、自分にとってダメージが大きいか、
どうなのか、ちょっと心配な気持ちでスタート。

そもそもこの原作が話題になったことも、全く知らず、映画公開が
発表されて、初めて存在を知った。「ブラック会社」の意味も、
違法なことをやっている会社だと勘違いしてて、意味を映画の
中で知る始末。ブラック会社って残業がやたら多いとか、離職率が
高いとか、6つくらい定義があって、それを紹介している「R-25」の
記事が出てくるけど、そういえば、読んだことあるような。

2chの映像化ということで、「電車男」のときのように、掲示板の
発言をどうやるのかなと思ったら、文字だけ。ま、確かにそうしないと
主人公の話に集中できないし、2時間以内にもおさまらないので
正解でしょう。むしろ掲示板には事後報告というような形だったので、
ふつーに主人公に起こった話が進んでいく。

異常に個の強いキャラ、常識では考えられないできごと、
ほとんどが会社で起こる狭い限定された世界。強烈な
人物やできごとに笑わされ、最後は感動させる作りって
これ、まんま監督の前作「キサラギ」と同じ流れだって。
エンディングロールの使い方もほぼ一緒だったもんね。

今回は主人公がひとりなので、成長物語に重きは
いってるけども。

個人的には三国志とワキガネタがツボでした。
田村誠一のキャラがなかなか最後までわからないのが、
ストーリーを追っていく助けになった。

この映画を見る少し前に、今一番、若者の母親役がうまい
のは、朝加真由美だと何かで見たけど、ここでも印象的
な母親でした。

アンヴィル 夢を諦めきれない男たち

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「キラキラ」で町山さんが取り上げてくれるまで、全く知らなかった作品
だったけど、ラジオを聴いてただけで、涙が出そうになり、
行くしかないと久々のレイトショー。

泣いちゃうかなと思ったけど、意外と淡々と見れた。
しかしこの人たちを見てたら、自分の生き方がちょっと恥ずかしく
なった。好きなことはあきらめない、まだロックスターになってやる
今しかないんだ、彼らの言葉がひとつひとつ心にしみていく。

わずかなチャンスも必死で食らいつき、うまくいかない時は
大人気なく怒ったりもする。だけど、引きづらない。
たとえギャラが入らなくても、ツアーに出れたことを良しとする。
なかなかこんなふうには人間、できない。

ヴォーカルの彼の熱さ、責任感、家族愛、目が離せない。
彼が親友のドラマーに涙ながらにぶつかる姿は、さすがに
泣けた。

しかし彼らが大人気だった80年代の音楽シーンは覚えては
いるけれど、彼らのことは知らなかった。確かにメタルって
今はほとんど聞かないけど、それにビルボード見ても聞いた
ことない。R&Bかヒップホップしか今のアメリカ大陸では通じない
のかな?それにひきかえ、ヨーロッパや日本にはまだメタルを
聞く文化があるのだ。特に日本であんな大きなフェスがあるとは。
フェスが始まる前の彼らのモノローグが、忘れられない。
演奏順への怒り、客がいるのかあせる気持ち、プレッシャー・・・。
そして、いやー、日本人なことを誇りに思ったよ。

でもこれは全くゴールじゃない。まさにLife goes on.
なんだかわからない極東の地で、彼らはまた続ける気持ちを
持ってしまった。家族からすれば迷惑なのかもしれないけど
彼らが報われたことがやはりうれしい。

渋谷のスクランブル交差点はすっかり東京を象徴する場所に
なりましたなぁ。
しかしこの映画、なんで撮ることになったのか、なんの
説明もないのよね。公式サイトでやっとわかりました。

しかし日本ではメジャーでCDが出せて、本当によかったね♪

印獣

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11/1に渋谷PARCO劇場にて鑑賞。
ここに来るのは今年3度目。生瀬&古田のお芝居を見るのは、
15年ぶり。私が最初に見た商業演劇。
「ローゼンクランツとギルデンスターンは死んだ」という博品館で
やってたので、ハムレットに出てくるキャラを使ったお芝居で
こむずかしいところをあるのを心配したのか、なんと途中で、
二人がお芝居を止め、「本当にわかてっる?」
と客席に聞いてきたのだ。私たちの席は最前列ど真ん中。
いきなり客席におりてきた古田さんは私の友人の肩をゆさゆさ
ゆすって「本当か??」と問いただす。唖然と隣を見つめ、
私でなくてよかったと思ってたら、いきなり「お前もだよ!!」と
ぶるんぶるん。これが私と舞台とのはじめての出会い。
まだこの頃は主役2人の名前をなんて読むのかも知らなかった。

あれから私も色々経験を重ねて、いつの間にかこんなに大人に
なって、久しぶりに二人の演技を見ることになった。
脚本はくどかん、演出はお初の河原雅彦。期待は高まる、でも
ホラーってどんなんだか不安もいっぱいだった。

冒頭から「ミザリー」「シャイニング」並みの雰囲気だけど、やはり
こねた笑い全開でとんとん見れてしまう。池田氏や岡田義徳くんも
予想通り。三田佳子は美輪先生かと思いました。

最後はこう終わるかーってところで、なんか細かいことを
考えるとあれって思うようなところもあるけど、勢いで持っていかれた。
でもくどかんの脚本といえば、見ていてよかったーって思わせるのが
いつもの常。そこがないのがホラーって思いながら、帰宅。

そうしたら、その日の夜がちょうど、古田新太の情熱大陸では
ありませんか!舞台の裏側を見ていて、いや、見ていてよかったと
思ってしまった。まさかラストシーンをもう一度見れるとは。
このいやーな終わり方は、古田氏の意向だったのね。
この番組で彼が観客にシェイクスピアを伝えるためにせりふを
テロップで流すシーンがあったけど、これは私の15年前のときも
きっと同じ意向だったんだなと思った。

ますます彼のファンになったわ。くどかんの戯曲もやっと初めて
まともに見れたんで、とにかく貴重な2時間半だった。

ヴィヨンの妻~桜桃とタンポポ~

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今年のモントリオール国際映画祭で監督賞受賞作品。
映画祭に行ったとき、公式パンフレットでは「ディアドクター」を押さえて
写真がのってたので、あれっと思ったんだけど、まさか受賞するとは
思わなかった。だって全然モントリオール行くまで知らなかったし。

さてさてこれはまず外国人が好きそうだなとは思った。松たか子
演じる妻は外国人がまさに連想する美人で夫を支え、聡明で、
働き者でってまさに日本の妻で母。確かに彼女あってこその
映画だったんで、本当、彼女はよかった。「K-21」のお嬢様役より、
ずっと魅力的。生粋のお嬢様なのに。
彼女は今まで見たどの作品よりすばらしかった。

他の役者陣も全体的にいい演技。男性3人は一番本人が十八番と
するような役柄だったんで、見ていて安心。
広末もなかなか。広末と松の一瞬の共演シーン。ここはよかった。
広末の私は勝ったのよって表情だけど、これが独身女の悲しいところ。
どんなにいきがっても、この妻の懐の深さと二人の愛にはかなわない。
でもそれに気づいてないのが、まだ幸せか。

それぞれの視点で見ると、またおもしろい。

個人的に中野はなじみのある町なので、戦後の駅近の雰囲気と
中央線がなかなかおもしろかった。
武蔵小金井から三鷹で毎日歩いて帰ってた、妻夫木くんの苦労は
外国人にはわかんないよな。

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プロフィール

yucom

Author:yucom
映画にまつわりそうなことなら
なんにでもクビ突っ込み、
情報を追い続ける生活して、
もう一体何年?
しかしサブカルって言葉も
80'S全開すぎ?
でも、もっと精進して、
ますますよくわからない人
目指します♪


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